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ICO実施企業・投資家必見!大物中国人投資家が語る理想的なToken Metricsとは?

こんにちは!こじらせ東大女子(@icotaku_utgirl)です。

今回は、機関投資家としてNEOやONTologyなど数々のICOプロジェクトに投資してきた経験を持つ王利杰(Lijie Wang)氏によるToken Metricsに関する考察を、中国語の原文を翻訳・解釈する形で紹介したいと思います。

実はこの記事、6月頃に中国人投資家さんがWeChatでシェアしているのを見つけ、あまりに斬新な意見だったためTwitterにてシェアしたところ、結構な反響をいただいたので、ブログで紹介することにしました!原文が発表されてから2ヶ月も経ってしまったことについては、どうかお見逃しを…

※原文はこちら


この記事では、王氏が投資家としてToken MetricsについてICOプロジェクトにアドバイスしてきた内容を、詳しく解説しています。

なお、この記事に賛同する優秀なチームであればICOへの投資の検討も可能ということなので、自信がある方は連絡してみてはいかがでしょうか?:
preangelleo@gmail.com
または
preangelvivian@gmail.com

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    ビットコインFXができる取引所はたくさんありますが、特にbitbank Trade(ビットバンクトレード)BitMEXがオススメです。


    この2つは、「どちらの方が優れている」というより、目的によって使い分けるのがオススメです。

  1. 長期トレードならbitbank Trade(ビットバンクトレード)
  2. 短期トレードならBitMEX

と言った感じです。


この2つの取引所の比較については、以下の記事で詳しく書いたので参考にしてみてください。

ハードキャップについて

ハードキャップはもちろん小さめに抑えるのが望ましいですが、どれくらいが最適なのでしょうか?私の答えは「初期プロダクトを開発しそれをオープンソース化するのに十分な金額」です。
ICOプロジェクト側は、トークンセールで集めたBTCやETHこそが金銭的価値を持つため、調達金額は多い方が望ましいという、大きなな誤解をしています。しかし実際は、これらのBTCやETHは、売却・現金化して初期開発費用に使うためのものにすぎません。この経費で初期プロダクトの開発とそのオープンソース化さえ達成できれば、コミュニティがそのトークンを実際に使うことにより、コミュニティ規模の拡大に伴うトークンの価値の上昇が期待できます。その頃、チームに残されたトークンもちょうどロックアップが解除されていれば、価値の上昇したトークンを売却することにより達成感と経済的余裕とを得ることができるのです。
よって、なるべく大勢のコアなコミュニティメンバーにトークンを持たせ、実際に使用してもらうと共に、早期からの購入者・サポーターである彼らにトークンの価値上昇によるメリットをもたらすべきなのです。
具体的には、初期のNEOやIOTAのように、ハードキャップを2000万ドル以下に抑えるのが理想的です。10,000xのROIを達成したIoTブロックチェーンのIOTAは、当初ハードキャップを250万ドルに設定してトークンセールを実施し、創立者自らも投資家と同じ条件で一部のトークンを購入しました。

コミュニティメンバーのコミット度は、自らがトークンを購入した価格によって異なります。低価格でトークンを購入した投資家は、トークン価格上昇の上昇幅が大きいため、コアなコミュニティメンバーとして積極的に関与してくれるでしょう。一方、高価格を提示された投資家は皆、低価格で購入した大口投資家の仕手により大損するのではないかと心配し、短期で売り抜くインセンティブが産まれます。これは質の高いコミュニティの形成のためには最も避けたい事態です。
もしプロジェクト内容とチームが一流で、明確な事業発展の方向性とそれを形にする実行力があるなら、トークン価格・ハードキャップを少々高めに設定しても問題ありませんが、ハードキャップは最大でも5,000万ドルを超えてはなりません。5,000万ドルというのはGoogle/Facebook出身者が揃った最強チームにしか掲げる資格のない数字なのです。

もしプロジェクト内容・チームが一流で時価総額の設定も適切にできていれば、コミュニティの誰もが参画したいと考えるようになるでしょう。例えばQuarkChainの場合は、世界中の何万人もの投資家がたった2ETH分の購入権利を巡り、こぞってクイズに参加しました。2ETHという個人キャップは、損失を出しても痛手は少ない一方、早めに利確をするのは勿体ないと感じさせるため、長期保有させるには絶好の額です。
このようにプロジェクト側は、将来的なトークン価格の安定のために、コミュニティの中からセール参加者を慎重に選び、コミット度の高い投資家にトークンを買ってもらうべきです。慎重に選び抜かれた投資家は、プロジェクトやコミュニティの発展を自分事として捉え、マーケティング・事業提携・トークン価格の維持に至るまで、素晴らしい貢献をしてくれるでしょう。

つまるところ、コミュニティに良心的な価格と時価総額を提示せよ、ということなのです。

投資ラウンドについて

「funding rounds」の画像検索結果

 

投資ラウンドの設計はシンプルなものがよく、いくつものラウンドに分けた複雑な設計にしてはいけません。多くても2ラウンドにし、それぞれにおける販売価格の差はなるべく抑えるべきです。また、私はシードラウンドプライベートセールでの販売をお勧めしません。エンジェルラウンドパブリックセールのみにし、エンジェルラウンドの配分はパブリックセールを絶対に上回ってはいけません。
私がここでいう「エンジェルラウンド」とは、チームの経験と実力のみを頼りに、ごく一部の親しい友人や機関投資家から資金調達を行うラウンドのことを指します。投資の判断材料となる情報は、チームのプロフィール以外一切公表しません。もし機関投資家が、チームのプロフィール以外にも様々な材料をもとに投資の意思決定をした場合、市場全体あるいはその機関投資家自身の状況に変化が生じると、その投資戦略も一変する可能性があります。投資自体を撤回することはできませんが、流動性さえ担保されていれば、機関投資家は大量のトークンをいつでも売り払ってしまうことができるのです。一方、機関投資家が全幅の信頼を置いているチームに「盲目的に」投資をしたなら、コアのチームメンバーに変化がない限り下がり相場でもトークンを叩き売りすることはしないでしょう。
シードラウンドとプライベートセールに参加する機関投資家のほとんどは、投資を決めた際にどんなに甘い言葉を囁いたとしても、結局は出資者への責任として資産の増加を最優先事項としています。そのうえ、投資の意思決定をした当時は長期保有のつもりでいても、状況が変化すれば当然のごとくトークンを売り叩くのです。私自身もファンドを運用していますが、投資した100プロジェクトの中で長期保有することになるのは、最終的に全体の10%しか残らず、それ以外の90%は、IRRを考慮しつつ頃合いを見て売り払ってしまいます。もちろん、投資判断をするときには、どのプロジェクトが最後の10%として残るか分からないので、社交辞令で「私は長期投資目的です」と伝えますが、実際には投資後にじっくり見極めをしてから去就を決めます。優良なプロジェクトには資金を回し、そうでないものは早めに資金を抜く、そこには一切の迷いもありません。

パブリックセールはコアなコミュニティメンバーに向けたものであり、一人1トークンずつ購入できるようにするのが極端な理想です。世界中の個人投資家が参加するパブリックセールはグローバルマーケティングの絶好のチャンスなのです。
エンジェルラウンドの配分をパブリックセール以下に抑えたとしても、エンジェルラウンド参加者は真のコミュニティメンバー・サービスユーザーではないため、ある程度値上がりすればトークンを売り払って利確をしたいという誘惑にかられます。コミュニティメンバーの場合は、そのトークンが将来使用可能になる予定で、かつ大勢が少しずつ(損失を出しても痛手は少ない一方、早めに利確をするのは勿体ないと感じる額)保有しているようであれば、大きな売り圧力がかかることはないでしょう。
このように分散したトークンが少量ずつ売買されても価格には全く影響ありません。一方、機関投資家が大量にトークンを売り払った時、コミュニティの規模が売られたトークンを一気に買い戻すことができる程度にまで成長していなければ、一気に価格が崩れ、コミュニティメンバーも損失を恐るあまりトークンを手放してしまうでしょう。特にパブリックセール価格が高く設定されていたプロジェクトにおいて、コミュニティメンバーは些細な値動きにも敏感になり恐怖を覚えがちです。

そう、神様仏様でさえも臆病な群衆をコントロールすることはできないのです。

流動性コントロールについて

 

多くのプロジェクトはシードラウンド・プライベートセールで売り出すトークンにロックアップをつけます。これらとパブリックセールでのトークン価格には大きな差があり、シードラウンド・プライベートセールでの販売分にロックアップを付けなければ、パブリックラウンドと同じ価格で転売してその差益を取る者が現れ、コミュニティに不信感を与えてしまうためです。ロックアップは結局投資家に対するプロジェクト側の不信感から生じるのです。
私は機関投資家の一人として、自分が目をかけて投資してたトップ10のプロジェクトにはロックアップをつけないで欲しいと思っています。それは価格が上がれば早急に利確したいからではなく、売り圧力がかかった隙に、資産の許す限り買い増しをするためなのです。私のように、一流プロジェクトのトークンが期待価格に達すれば買いを入れたいと考えている投資家は大勢いるため、大幅な値崩れを恐れる必要はありません。

特に、パブリックセール参加希望者が殺到し、1人あたり1-2ETHしか投資することができない場合には、エンジェル・シードラウンドやプライベートセール分にもロックアップをかける必要は全くありません。取引所に上場したその日に全てのトークンをリリースし、自由に売買させれば良いのです。
また、いきなり大手取引所への上場はオススメしません。はじめは評判が良くても中規模の取引所を選び、資金プールによる価格操作を防ぐべきです。こうすることでチームは、トークンの真の市場時価を知ることができ、今後のコミュニティ発展とプロダクト開発の参考とすることができます。

ロックアップなど流動性をコントロールした上で作り上げられた価格はあくまでも偽の価格で、チームに「束の間の繁栄」をもたらしますが、その後誤った意思決定に繋がる可能性があります。さらに、後で機関投資家が保有するトークンのロックアップが毎回解除されるたびに、コミュニティメンバーの間で大幅な値崩れへの不安が広まります。そこで機関投資家分のロックアップが解除される前に一度利確し、一定期間の観察を経てまた参入するかどうかを決めようとするものの、しばしば再購入しそびれてしまうものです。
本当に価値のあるプロジェクトは、コミュニティの規模拡大とそのプロジェクトへの信頼情勢に合わせてゆっくり価格を上げていくすべきで、些細な不安材料で乱高下するような投機の対象ではないのです。

私の知る中でもNEOONTologyVeChainはロックアップなどにる流動性コントロールを一切していません。出来高が大きくいつでも売買可能なトークンであれば、コミュニティメンバーは急激な値崩れを心配する必要がなくなり、長期保有する気になります。一方、出来高が小さく売りたくても売れないようなトークンは、値崩れする確率は当然高くなるため、コミュニティに不信感と恐怖感をもたらし、ひいては将来の価格に対する期待をも台無しにしかねないのです。

注) ここで言う「流動性コントロール」はあくまでもロックアップと段階的な解除による流動性のコントロールを指しているのであり、いわゆる「価格操作」とは別概念です。

もう一点、エンジェルラウンド・シードラウンドでは割引またはボーナスを与えるべきか、与えるべきならどれくらいの比率が適切なのかという点についてですが、これも実はそれほど難しくありません。
エンジェルラウンド・シードラウンドとパブリックセールの間隔が1ヶ月しかなければ、ボーナスや割引を与える必要は一切ありません。パブリッセールでは1人あたり1-2ETHの配分しか与えられないのに比べ、エンジェルラウンド・シードラウンドでは100-500ETHもの配分を獲得できるのが最大のメリットです。一流プロジェクトのトークンを通常より多くの購入できるだけでも幸運だと思うべきです。
エンジェルラウンド・シードラウンドとパブリックセールの間隔が半年以上空いているなら、個人投資家が嫉妬しない程度の合理的な比率割引やボーナスが必要になります。エンジェル投資家はもはやチームへの忠誠を誓ったようなものなので、ボーナス・割引は20%で十分でしょう。パブリックセールまでの時間がより長い場合でも、ボーナス・割引は50%を上限とするのが良いでしょう。

より具体的にロックアップをかけるのが良いかは、プロジェクトごとの個別相談とします。

まとめ

いかがでしたでしょうか?誰もが納得する定説もあれば、なかなか斬新な意見もあったのではないでしょうか。

  1. ハードキャップについて
    1. ICOで調達した資金はまずプロジェクトのオープンソース化に使うべし
    2. ハードキャップは2000万ドル以下が望ましく、多くても5000万ドル以下に止めよ
  2. 投資ラウンドについて
    1. あまり多くのラウンドを設けず、エンジェルラウンドとパブリックセールのみにし、パブリックセールの配分を大きくすべし
    2. エンジェルラウンドではチームの能力と実力だけを頼りに資金調達をせよ
    3. パブリックセールではなるべく大勢のコアな投資家に少しずつトークンを購入させよ
  3. 流動性コントロールについて
    1. ロックアップはつけるな
    2. エンジェルラウンド・プライベートラウンド販売分のボーナスは、パブリックセールとの間隔が半年以上空いている場合にのみ付与すべし
    3. ボーナス比率は20%ほど、最高でも50%以下に止めよ

1. ハードキャップについてに対しては、ほとんどの方が賛同するのではないでしょうか。Mainframe(ETHベースROI5.22x/調達金額1210万ドル)GoChain(4.54x/1370万ドル)QuarkChain(4.05x/2000万ドル)Metronome(2.45x/2060万ドル)など、ここ数ヶ月の高ROIプロジェクトはどれもハードキャップを最大でも2000万ドル前後に設定していました。特にプロトコルレイヤーのプロジェクトは、ICOで調達した資金を使って早くからオープンソース化し、Ethereumのように数多くの分散型プロジェクトのインフラとなることができれば、トークン価値も自ずと上昇するでしょう。

2.投資ラウンドについては、ICOバブルだった’17年であればともかく、相場が停滞している’18年では実現が難しい提言のように思います。個人投資家がICO(主にパブリックセール)参加に慎重になった一方で、ブロックチェーン分野への投資を主とするVC・ファンドも発達したため、優良なプロジェクトは必要資金のほとんどをこれら大口投資家から調達し、あくまでも「コミュニティビルディング」のために少額を個人投資家に配分するようになりました。
エンジェルラウンドでチームの能力だけを頼りに資金調達をする、というのもかなり難しく、あるとすれば親族や友人から無償で寄付を募る、という形態になるのではないでしょうか。例えば最近有望ICOとして注目を浴びているLegalThings OneNewton Projectは、プロジェクト内容が固まるずっと前に、早期サポーターから資金調達を行ったようです。

In August 2017, we held a whitelisted pre-sale and a more public pre-sale which finished in December. In fact many would refer to it as the seed round (not equity, buttokens). At that point, there was no clear understanding of the direction the token will go in, no definite dates, no big market exposure. Pretty much how a seed round of a new revolutionary idea looks like.

What we had was an enthusiastic community of early supporters who believed in our vision: friends, fellow start-up founders around Europe, some executives of local companies. With their help, we raised 1,400,000 USD. Those were transactions done mostly in fiat (more than 75% of them), the biggest one of those being about 100ETH.

LegalThings One 公式Mediumブログより

https://twitter.com/wonderlagoon/status/1022099437017948160

3.流動性コントロールについての「ロックアップ禁止令」も、今の相場では難しそうです。
DxChainのようなICO中のDEX上場を防ぐため、上場前のロックアップは少なくともかけるとして、その後も大口投資家の大量売り防止やチーム・パートナーの長期コミット確保のため、半年〜1年程度のロックアップ・べスティングは必要なのではないでしょうか。私が知る限りでは、ロックアップなしで高価格を維持できているのはHolo(ETHベースROI20.59x)のみです。王氏の言う通り、Holoには少し値崩れしたタイミングでの買いを狙う投資家が大勢ついている、それはなぜなのか、気になるところです。
ただし、「ロックアップが毎回解除されるたびに、コミュニティメンバーの間で大幅な値崩れへの不安が広まる」という点は、QuarkChainのWeChatコミュニティを見ていると本当にその通りだな、と思います。ロックアップが解除されるたびに、「今の流通量は全体の何%なのか」「急激に値下がりしたが大口が大量に売ったのか」「チームがトークンを売っていないことを示すためにETHアドレスを公開しろ」などと大荒れしています…

このように、Token Metricsはセカンダリー上場後の価格に直接大きな影響を与える要素であり、健全なマーケット形成を望むICO実施側も、ROIの最大化を望む投資家側も非常に重視するポイントです。今回主張した王氏の提言が、皆さんがToken Metricsについて考える一材料となれば幸いです!

それではこの辺で!

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